タイマーICの使い方 - 単安定マルチバイブレータ版 [Arduino]
単安定マルチバイブレータは任意の時間だけHIGH信号を送るタイマーです。
今回はタイマーICの「NE555P」を使用してトリガーにパルスを送る事でLEDを任意の時間だけ点灯させます。「1本の抵抗器」と「1つのコンデンサ」を使用する事により「HIGH時間」を自分で調整する事が可能です。
関連記事:無安定マルチバイブレータ版
使用部品・材料
総額で約570円です。(Arduino本体の値段を除く)
部品/材料 | 値段 | 備考 |
---|---|---|
サンハヤト SAD-101 ニューブレッドボード | ¥500 | Amazon.com |
タイマーIC NE555P | ¥25 | 秋月電子の通販コード(I-08344) |
電解コンデンサー100μF25V85℃(ルビコンPK) | ¥10 | 秋月電子の通販コード(P-03122) |
セラミックコンデンサ 0.01μF50V | ¥5 | 秋月電子の通販コード(P-11150) |
タクトスイッチ | ¥10 | 秋月電子の通販コード(P-03647) |
5mm赤色LED OSDR5113A | ¥20 | 秋月電子の通販コード(I-11655) |
カーボン抵抗器 | 数円 | 24kΩ(1個)、10kΩ(1個)、1kΩ(1個)、220kΩ(2個)を使用。 |
コンデンサ(C)と抵抗器(RA)は任意の値に変更可能です。
配線図
タクトスイッチのボタンを「1回押す」(長押しはしない)と「RAに24kΩ、Cに100μF」を使用することにより、LEDを約2.64秒間の間、点灯させます。(計算式や自動計算は後述)

次は公式データシートより(ne555p.pdf)
ピン配置

GND | グラウンド |
---|---|
TRIG | トリガー(引金) |
OUT | アウト(出力) |
RESET | リセット |
CONT | カウント |
THRES | スレッショルド(閾値) |
DISCH | ディスチャージ(放電) |
VCC | 動作電源 |
回路図(Monostable Operation)

HIGH時間の計算式

HIGH時間の自動計算
抵抗値(RA) | kΩ |
コンデンサ容量(C) | μF |
※小数点を入力可能です。
スケッチ(プログラム)
ボタンを押すとTRIG(トリガー)に負方向のパルスを印加します。それによりLEDが設定期間の間、点灯するようになります。
// 前回のボタンの状態 int pre_button = LOW; void setup() { Serial.begin(9600); pinMode(8, OUTPUT); pinMode(9, INPUT); digitalWrite(8, HIGH); } void loop() { if (digitalRead(9) == HIGH) { if (pre_button != HIGH) { pre_button = HIGH; // トリガーパルス(負)の印加 digitalWrite(8, LOW); delay(10); // LEDの点灯 digitalWrite(8, HIGH); Serial.println("LEDを約2.64秒、点灯します。"); } pre_button = LOW; } }
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公開日:2017年08月27日
記事NO:02544