ダーリントントランジスタの使い方 [Arduino]
このトランジスタは内部に2個のトランジスタがあり、その2個を直結して「数千倍の増幅作用」を可能にするダーリントン接続のトランジスタです。
今回はNPNトランジスタが2段になっているダーリントントランジスタです。トランジスタの基本的な使用方法などはトランジスタ(NPN)の使い方をご覧ください。
使用部品・材料
総額で約525円です。(Arduino本体の値段を除く)
部品/材料 | 値段 | 備考 |
---|---|---|
サンハヤト SAD-101 ニューブレッドボード | ¥500 | Amazon.com |
ダーリントントランジスタ TTD1509B(80V2A) | ¥25 | 秋月電子の通販コード(I-10006) |
カーボン抵抗器 | 数円 | 24kΩ(1個)、10Ω(2個)を使用。 |
配線図
今回はデジタルテスターを配置して「コレクタ電流」を計測します。
※コレクタ抵抗(RC)には10Ωを直列にして20Ωの合成抵抗としています。
次は公式データシートより(TTD1509B_datasheet_ja_20140515.pdf)
スケッチ(プログラム)
8ピンがHIGHの時にオン、LOW時がオフとなります。
void setup() { Serial.begin(9600); pinMode(8,OUTPUT); } void loop() { Serial.println("HIGH"); digitalWrite(8,HIGH); delay(2500); Serial.println("LOW"); digitalWrite(8,LOW); delay(2500); }
コレクタ電流とベース電流及び抵抗器
コレクタ電流(IC)
放熱板がない場合の「コレクタ損失」は最大1.5Wです。その場合のコレクタ電流は300mAが限界値です。
最低でも必要なコレクタ抵抗値(RC)は16.6Ωとなります。
なので、10Ωを2個直列して合成抵抗で20Ωにします。
今回は負荷に流すコレクタ電流を「200mA」とます。
※本稼動する場合はコレクタ損失の温度特性を必ずご確認ください。
ベース電流(IB)
ベース電流を求めます。
R1
次にR1を求めます。
30kΩは手持ちにないので24kΩにします。24kΩの場合のベース電流は0.125mAになります。
すると、計算上のコレクタ電流は250mAになります。
実際のhFEを確認する
このテスターの0.17は「1A単位」なので170mAです。
実測値からhFEを求めます。
今回のコレクタ電流はベース電流の1360倍となりました。
トランジスタのクイックリンク
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