フォトカプラの実験 [Arduino]
フォトカプラは「発光素子」(LED等)と「受光素子」(フォトトランジスタ等)がセットになった電子部品です。
発光素子に入力された電気信号をLEDで光に変換します。そして、その光を受光素子で受光します。これにより、2つの回路を「電気的に絶縁」する事が可能です。

今回は「Arduino Unoを2個」と「ブレッドボードを1個」で異なる2つの回路を実現しています。
次の実験動画では左のArduinoで2秒間だけ、フォトカプラに電圧をかけます。右のArduinoでは、その信号をフォトカプラの出力で取得してLEDを2秒間、点灯させます。
※デジタルテスターは「電圧」を計測しています。
使用部品・材料
総額で約6,230円です。(Arduinoを2個含む)
部品/材料 | 値段 | 備考 |
---|---|---|
Arduino Uno Rev3 2個 | ¥5,880 | 秋月電子の通販コード(M-07385) |
ブレッドボード | ¥270 | 秋月電子の通販コード(P-00315) |
フォトカプラ PC900V0NSZXF | ¥60 | 秋月電子の通販コード(I-09813) |
5mm赤色LED OSDR5113A | ¥20 | 秋月電子の通販コード(I-11655) |
カーボン抵抗器 | 数円 | 1kΩ(1個)、220Ω(1個)を使用 |
小型クリップ付コード 5色 | ¥180 | 今回のフォトカプラはブレッドボードに刺さりますが導通しません。ですので、本来はフォトカプラにリード線をはんだ付けする必要があります。はんだ付けが面倒な方はこのクリップで代用可能です。 秋月電子の通販コード(C-04351) |
配線図

[フォトカプラの詳細]

※この配線方法は公式のデータシート(pc900v0nszx.pdf)とは異なります。
スケッチ - フォトカプラの入力側(配線図左)
2秒間隔に8ピンの電圧を「オン/オフ」します。オンの時は電流が流れフォトカプラの発光ダイオードを光らせます。
void setup() { Serial.begin(9600); pinMode(8,OUTPUT); } void loop() { digitalWrite(8,HIGH); delay(2000); digitalWrite(8,LOW); delay(2000); }
スケッチ - フォトカプラの出力側(配線図右)
フォトカプラから出力された電圧がオン信号ならばLEDを点灯させます。
void setup() { Serial.begin(9600); pinMode(8,OUTPUT); } void loop() { int val =analogRead(A0); if(val <= 40){ digitalWrite(8,LOW); }else{ digitalWrite(8,HIGH); } Serial.println(val); }
注意事項
今回のフォトカプラはデータシートと異なる使用方法ですので「実験扱い」とさせて頂きます。(回路は一応、動作しております)
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