複数の範囲にオブジェクトを指定する【Stable Diffusion Web UI】
今回は指定した範囲に指定したオブジェクト(人物、風景、動物、小物など)を生成する事ができるWeb UI拡張機能をご紹介します。最大で8つの範囲を指定する事が可能です。
次例では風景、アルパカ、鳥の3つを指定しました。学習済みAIモデルは「Counterfeit-V3.0」(美少女生成モデル)を使用しているので中央に女の子が出現しています。
このイラストは高画質の美少女、動物、風景を作成すると同様な手法で512x512の画像を1024x1024に高画質化しています。
前提条件
今回はTiled DiffusionのRegional Prompt Controlの機能を使用しますのでリンク先をご参照ください。
使い方
1. txt2imgのSampling stepsを25にする。次に[Tiled Diffusion]を選択後、Enable Tiled Diffusionをオンにする。
2. Region Prompt ControlのEnable Controlをオンにする。
3.「Create txt2img canvas」ボタンを押します。
4. Region1のEnable Region 1をオンにする。
※Regionとは領域、範囲、矩形などの意味。
// Type Background(背景)を選択 // プロンプト meadow,best quality // ネガティブプロンプト EasyNegativeV2 // Seed 951602087
5.Region2のEnable Region 2をオンにする。
// Type Foreground(前景)を選択 // プロンプト alpaca // ネガティブプロンプト EasyNegativeV2 // Seed 3266885416
6.Region3のEnable Region 3をオンにする。
// Type Foreground(前景)を選択 // プロンプト flying bird // ネガティブプロンプト EasyNegativeV2 // Seed 4259435755
7.最後にマウスのドラッグ&ドロップ等で範囲を調整します。
ドラッグ&ドロップで範囲を操作しにくくなった場合はBackgroundのEnable Regionを一時的にオフにすると移動などが可能になります
その他にCustom Config Fileの右にあるSaveでこれらの設定を保存できます。高画質化の際のimg2imgでも利用可能ですので保存しておきましょう。
ForegroundのFeather(フェザー)は値を大きくすると、エッジがより滑らかになります。要するに周囲になじむかどうかです。デフォルトは0.2です。
公式サイト(Tiled Diffusion & VAE)
https://github.com/pkuliyi2015/multidiffusion-upscaler-for-automatic1111