算術演算子/比較演算子/データの型変換[ExcelのVBA]
算術演算子
算術演算子とは四則演算(しそくえんざん)などの演算子の事です。
| 演算子 | 名称 | 使用例 | 結果 | 
|---|---|---|---|
| = | 代入 | 変数A = 変数B | 変数Bの値を変数Aに代入 | 
| + | 加算 | 変数A = 6 + 3 | 変数Aの値は9となる | 
| - | 減算 | 変数A = 6 - 3 | 変数Aの値は3となる | 
| * | 乗算 | 変数A = 6 * 3 | 変数Aの値は18となる | 
| / | 除算 | 変数A = 6 / 3 | 変数Aの値は2となる | 
| ^ | べき乗 | 変数A = 3 ^ 3 | 変数Aの値は27となる(3x3x3=27) | 
| Mod | 剰余算 | 変数A = 6 Mod 3 | 変数Aの値は0となる | 
| & | 文字列結合 | 変数A = "あ" & "い" | 変数Aの値は「あい」となる | 
※剰余算(じょうよざん)とはAをBで割った余りを求めます。
例えば「5 Mod 3」だと答えは「2」になります。
比較演算子
比較演算子とは2つの値を論理式で比較して、結果を論理値のTRUE(真)またはFALSE(偽)で返します。主にIfステートメントで使用されます。IfステートメントはエクエルのIF関数と似たような機能です。
<Ifステートメントの書式>
If (論理式) then
論理式が真の時の処理を記述
Else
論理式が偽の時の処理を記述
End if
If (論理式) then
論理式が真の時の処理を記述
Else
論理式が偽の時の処理を記述
End if
| 演算子 | 意味 | 使用例 | 結果 | 
|---|---|---|---|
| = | 左辺と右辺は等しい | If (6=3) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 2 | 
| > | 左辺が右辺より大きい | If (6>3) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 1 | 
| < | 左辺が右辺より小さい | If (6<3) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 2 | 
| >= | 左辺が右辺以上である | If (6>=3) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 1 | 
| <= | 左辺が右辺以下である | If (6<=3) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 2 | 
| <> | 左辺と右辺は等しくない | If (6<>3) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 1 | 
複数の論理式を使用する場合は「AndまたはOr」を使用します。
| 演算子 | 意味 | 使用例 | 結果 | 
|---|---|---|---|
| And | かつ | If (1 = 1) And (2 = 2) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 1 | 
| Or | または | If (1 = 2) Or (2 = 2) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 1 | 
「Not」を使用して意味を反転させる事も可能です。
| 演算子 | 意味 | 使用例 | 結果 | 
|---|---|---|---|
| Not | または | If Not (6 = 6) Then Msgbox(1) Else Msgbox(2) End If | 2 | 
Wikipediaで補足:if文 
データの型変換
任意のデータの型を変換するには標準の関数を使用します。VBに限らずデータの型変換は様々な言語でも頻繁に利用される機能です。ここでは使用頻度が高い型変換の関数をご紹介します。
| 関数名 | 用途 | 
|---|---|
| CInt | データの型を整数型(Integer)へ変換する | 
| CLng | データの型を長整数型(Long)へ変換する | 
| CStr | データの型を文字列型(String)へ変換する | 
| CDate | データの型を日付型(Date)へ変換する | 
| CSng | データの型を単精度型(Single)へ変換する | 
次は型変換の関数の使用例です。
 
Debug.Print
VBにはDebugクラスのDebug.Printを使用するとイミディエイトにプログラム実行中の変数の値やリテラルデータを出力する事ができます。イミディエイトは「表示」メニューの「イミディエイトウインドウ」で表示します。
次のコードはDebug.Printの使用例です。
 
Visual Basicの基礎
変数/定数/リテラル/データ型/有効範囲 
配列/動的配列/構造体/列挙型/エスケープシーケンス
算術演算子/比較演算子/データの型変換
制御構造(If/For/Select/While/Do)
Sub/Functionプロシージャ(手続き/関数)
クラスの作成と使い方
ファイルの操作
エラートラップ
基本のまとめ(上級者用)
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公開日:2015年06月16日 最終更新日:2015年07月06日
記事NO:01046 
プチモンテ ※この記事を書いた人
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|  | 💻 ITスキル・経験 サーバー構築からWebアプリケーション開発。IoTをはじめとする電子工作、ロボット、人工知能やスマホ/OSアプリまで分野問わず経験。 画像処理/音声処理/アニメーション、3Dゲーム、会計ソフト、PDF作成/編集、逆アセンブラ、EXE/DLLファイルの書き換えなどのアプリを公開。詳しくは自己紹介へ | 
| 🎵 音楽制作 BGMは楽器(音源)さえあれば、何でも制作可能。歌モノは主にロック、バラード、ポップスを制作。歌詞は抒情詩、抒情的な楽曲が多い。楽曲制作は🔰2023年12月中旬 ~ | |

 
        



 
  
 


