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[OpenLayers]国土地理院の地図をブログやWEBサイトで使用する

国土地理院の地図をJavaScriptライブラリ「OpenLayers」を使用してブログやWEBサイトで表示するサンプルです。そのまま使えるコードにしてますので初めての方でも直ぐに使えます。Googleマップは1日25000回迄という制限がある為、地理院地図の利用も検討できます。

OpenLayers.jsのダウンロード

OpenLayer 2.13.1
http://openlayers.org/two/ <ダウンロード>

Zipファイルを展開後(解凍後)に使用するファイルはOpenLayers.jsとimgフォルダ、themeフォルダです。この3点があればサンプルは動作します。

サンプル

国土地理院の地図を表示するサンプルです。

サンプルコード

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN" "http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=utf-8" />
<script src="OpenLayers.js"></script>
<script type="text/javascript">

  // 座標系の設定
  var projection3857 = new OpenLayers.Projection("EPSG:3857");
  var projection4326 = new OpenLayers.Projection("EPSG:4326");
  
  var map = null;
  
  // -------------------------------------------------------------------------
  //  マップの生成
  //
  //  fx             経度(例:富士山 138.731388) ※1 
  //  fy             緯度(例:富士山 35.362222) 
  //  izoom          表示倍率(用途にもよりますが10ぐらいが目安)
  //  imaxZoomLevel  最大倍率(用途にもよりますが17ぐらいが目安)
  //
  //   ※1 googleマップや地理院地図の検索では「緯度,経度」の順番です。 
  function init_map(fx,fy,izoom,imaxZoomLevel){
    
    // マップの生成
    map = new OpenLayers.Map({
      div: "map",
      projection: projection3857,
      displayProjection: projection4326,
    });

    // レイヤーの生成
    map.addLayer(new OpenLayers.Layer.XYZ(
         "標準地図",  // レイヤー名
         "https://cyberjapandata.gsi.go.jp/xyz/std/${z}/${x}/${y}.png", // url
          { 
            // options(attribution:帰属,,minZoomLevel:最小倍率(未使用),maxZoomLevel:最大倍率)
            attribution  : "<a href='http://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40182.html' target='_blank'>国土地理院</a>", 
            maxZoomLevel : imaxZoomLevel 
          }
          ));

    // マップの中心を設定
    map.setCenter(new OpenLayers.LonLat(
                        fx, // X:経度
                        fy  // Y:緯度
                      ).transform(projection4326, projection3857),// 座標系 
                      izoom // デフォルトズームレベル
                      );
  }
  
  // onloadイベント
  window.onload = function() {
    
    // マップの生成(経度、緯度、倍率、最大倍率)
    init_map(138.731388,35.362222,10,18);
    
  }
     
</script>
<style type="text/css">

  /* 国土地理院の出典表示用 */
  body {padding: 0; margin: 0}
  div.olControlAttribution {
    padding: 3px;
    color:#000000;
    background-color:#ffffff;
    background-color:rgba(230,255,255,0.7);
    font-size:12px;
    line-height:14px;
    bottom:5px;
    vertical-align: middle;
  }
</style>
</head>
<body>

<!-- マップの表示エリア -->
<div id="map" style="height: 350px; width: 100%;"></div>

</body>
</html>

サンプルの解説

はじめに「new OpenLayers.Map」でマップを生成します。その次にそのマップにレイヤーを追加します。レイヤーは複数設定可能です。そして、最後にマップの中心の値(緯度、経度)を設定して完了です。

※ProjectionのEPSG:3857やEPSG:4326などがありますが、単なる定型文と思ってください。

OpenLayersを使わないで地図を埋め込む

OpenLayersを駆使して地図を表示させなくても、<iframe>タグで地図を埋め込む事も可能です。地理院地図を開いて、使用したい場所の地図の位置にしてから、右上にある[機能]から[ツール][共有][サイトに埋め込み]を選択すると埋め込みコードが表示されますので、それをブログなどに埋め込めば完了です。

地理院地図の利用規約

地理院地図の利用に関して国土地理院の利用規約地理院タイル一覧の各備考をみると基本測量成果の地図の利用は承認が必要?と疑問に思いましたので担当の方に質問しましたら、このように回答がありました。

サイト構築サンプル集のように地理院タイルをリアルタイムにブラウザに読込・表示する 場合は、標準地図等の基本測量成果の地理院タイルでも出所明示でご利用いただけます。 申請は必要ございません。

※地図を利用する前に国土地理院の利用規約を必ずご確認ください

動作環境

このサンプルは「OpenLayers2.13.1」で動作確認をしております。その他のバージョンですと動作しない場合もございますのでご了承ください。

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国土地理院の地図をブログやWEBサイトで使用する
地図に便利なコントロールを追加する1
地図に便利なコントロールを追加する2
複数のレイヤーを重ねてレイヤーを切り替え
中央に十字線(センターマーカー)を表示する
左右に切れ目のない地図を表示する
緯度、経度、ズームレベルを取得する
地図にマーカーを設定する
マーカーにクリックイベントを設定する
マーカーの説明をポップアップする
KMLファイルを読み込む

公式リンク

地理院タイルを用いた開発(国土地理院)
OpenLayers2.13.1の解説(英語 -公式)
OpenLayers2.13.1のexamples(英語 -公式)






公開日:2015年03月28日 最終更新日:2018年05月02日
記事NO:00596