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日本の最大版図(領土・領域)をわかりやすい地図で確認する

日本の有史以来の最大版図(最大の領土・領域)の地図を作ってみました。東南アジアや太平洋で仕事や旅行をする方などは覚えておくと良いと思います。日本の戦後賠償、東・東南アジアにおけるODAについても簡単に解説します。

最大版図の地図(1942年)

日本は太平洋戦争南方作戦(東南アジア・太平洋における資源獲得作戦)でわずか半年間でアメリカ・イギリス・オランダなどを駆逐して東南アジアと太平洋の島(一部)を占領する。西はビルマ(ミャンマー)、南はインドネシア、ソロモン諸島、東はギルバート諸島と広大な領地を獲得する。

東南アジアの宗主国

日本が作戦を遂行する前の東南アジアの宗主国の一覧です。東南アジアはタイを除くほぼ全ての領域で欧米に占領されてます。

国名(現)国名(旧)宗主国
ミャンマービルマイギリス
カンボジアインドシナフランス
ベトナムインドシナフランス
ラオスインドシナフランス
マレーシアマラヤイギリス
シンガポールマラヤイギリス
インドネシア東インドオランダ
フィリピンフィリピンアメリカ

東南アジア以外の宗主国

国名(現)国名(旧)宗主国
インドインドイギリス
オーストラリアオーストラリアイギリス

大東亜共栄圏とは

日本の太平洋戦争の構想としては大東亜共栄圏を掲げていました。大東亜共栄圏とは欧米諸国から東アジア・東南アジアを解放することを目標としています。

さきほど、太平洋戦争の南方作戦は「資源獲得作戦」と書きました。実は大東亜共栄圏とは東アジア・東南アジアの解放と日本の資源獲得の二つが目標でした。

何故、資源が必要なのか?

太平洋戦争前の1932年に日本は中国の東北部にある満州全土を占領して満州国を樹立させました。これに怒った欧米諸国は日本へ石油などを禁輸しました。現在でも石油がないとどのような影響がでるでしょうか。

ちなみに、東南アジアは資源が豊富で特にインドネシアでは石油がとれます。

日本の敗北 or 勝利?

1945年8月15日に昭和天皇が玉音放送(ラジオ)で国民に敗戦を告げました。

戦後、東アジアや東南アジアの国々は次々と独立国となり大東亜共栄圏の「欧米諸国による植民地からの解放」という目標を達成する。

日本の戦後賠償

金額は当時の価値。支払いは1977年4月に終了する(アジア女性基金を除く)

※北朝鮮には戦後賠償はしておらず、韓国が北朝鮮分の賠償を頂いています。
※ベトナムは南北(共和国/民主共和国)の両方に日本は賠償をしています。

日本の東・東南アジアにおけるODA

金額は当時の価値。

日本への反日感情

東アジアの朝鮮や中国の反日感情は国が主導していますが、東南アジアのフィリピンは若干の反日感情があります。これは1944年にアメリカから独立する予定でしたのに、日本とアメリカの戦争の主戦場になったからです。また、オーストラリアの北部は日本が空爆をしましたので、ごく一部で反日感情があります。

それ以外の国々は「欧米の植民地からの解放」という影響が大きく反日感情は比較的、少ないです。

日本史を改めて学びたくなった方へのリンク

昭和時代(戦前/戦中)の日本史





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公開日:2015年03月20日 最終更新日:2019年09月30日
記事NO:00561