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2重ルーターでネットワークに2台のルータを設置する

既存のネットワークにONU(光回線終端装置)やCTU(加入者網終端装置)があり、そこから更にブロードバンドルーターなどのルーターを追加するとルーター機能の競合などでネットワークがおかしくなるときがあります。

※主にCTUはNTT西日本、ONUはNTT東日本でルーター機能付きの場合。

Wikipedeiaで補足 WAN ONU CTU ルーター

無線LANの親機やブリッジにしたい方

ブロードバンドルーターのルーター機能をオフにした「ブリッジモード(アクセスポイントモード)」に変更すれば解決します。設定方法は各ルーターによって異なりますので製品マニュアルをご覧ください。

Wikipedeiaで補足 ブリッジ

内部ネットワークを構築したい方

ネットワークにブロードバンドルーターを追加してセキュアな内部ネットワークを構築したい方はこの記事の対象です。

ネットワークを構築する

ONU/CTU側が192.168.1.0/24のネットワークでブロードバンドルーターに紐付く内部ネットワークは192.168.2.0/24とします。

192.168.1.0/24の「/24」はサブネットマスクが「255.255.255.0」という意味です。24と言うのは32bitのIPアドレスを先頭から24個を「1」にするという事で「11111111 11111111 11111111 00000000」=「255.255.255.0」となります。

また、ONU/CTUの設定画面でDMZをオンにするとWAN(インターネット)側からONU/CTUで指定したIPアドレス(192.168.1.2)にアクセスできるようになります。初期設定はオフです。サーバーを外部に公開しない場合や通常のPCやスマホなどを設置する場合はオフのままにして下さい。

ONU/CTUの設定(192.168.1.1)

ONU/CTUの設定画面にアクセスして「DHCPサーバー」をオフにして「LAN側IPアドレス」を「192.168.1.1」にします。

※設定画面にアクセスするにはブラウザで「192.168.1.1」(このIPアドレスはONU/CTUによって異なります。初期設定のIPアドレスはマニュアルに記載されています。)と入力してEnterキーを押します。

Wikipedeiaで補足 DHCPサーバー

サーバーの設定(192.168.1.2)

Webサーバー、データベースサーバー、メールサーバー、ネットワークカメラサーバーなどの1台目のサーバーのIPアドレスを固定IPアドレス(192.168.1.2)に設定します。※サーバーでなくPCやスマホでも良いです。

Windows7ならば[コントロール パネル][ネットワークとインターネット][ネットワークと共有センター]の[アダプター設定の変更]でインターネットに接続しているアイコンを右クリックをして「プロパティ」を押します。

すると「プロパティ」が表示されますので「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックします。

IPアドレスは192.168.1.2、サブネットマスクは255.255.255.0、デフォルトゲートウェイは192.168.1.1、優先DNSサーバーは192.168.1.1を指定してOKボタンを押します。

他にもサーバーやPCなどを追加する場合はIPアドレスを192.168.1.4~192.168.1.254の範囲内にして他のPCやルーターなどと重複しないように設定してください。

ブロードバンドルーターの設定

最初はPCとルーターを「有線LAN」で接続してルーターの設定を行います。そして設定後に既存ネットワークにルーターを追加します。

ルーターに接続するPCのIP設定は「IPアドレスを自動的に取得する」「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にします。(設定用ですので後で任意に変更してください)

※ルーターの設定画面への初期IPアドレスは各製品マニュアルに記載されています。

[WAN側の設定 - 192.168.1.3]

ルーターのWAN側(インターネット)の「IPアドレスを固定設定」にして192.168.1.3にします。サブネットマスクは255.255.255.0、デフォルト ゲートウェイとDNS サーバーは192.168.1.1(ONU/CTU)にします。

I-O DATA製のルーターでは192.168.1.0/24のネットワークを設定できない場合があります。詳細は「ルーター(WN-GDN/R3、WN-G300DR、WN-G150R、 WN-G300DGR)で192.168.1のネットワークアドレスが設定できない」をご覧ください。

[LAN側の設定 - 192.168.2.1]

ルーターのLAN側の設定でIPアドレスを192.168.2.1にしてサブネットマスクを255.255.255.0にします。

DHCP機能のオン/オフは任意です。

内部ネットワークのPC/スマホ設定

ブロードバンドルーター(192.168.2.1)のDHCP機能をオンにした場合は有線LANを差し込むか無線LANのSSID、パスワードを設定するだけです。

DHCP機能をオフにした場合は上記に加えてPC、スマホなどのIPアドレスを個別に設定する必要があります。その場合はIPアドレスを192.168.2.2~192.168.2.254までの任意のアドレスを入力してサブネットマスクは255.255.255.0、デフォルトゲートウェイとDNSサーバーは192.168.2.1として下さい。

サーバーを外部に公開する

サーバー(192.168.1.2)をインターネットで公開する場合はONU/CTUでDMZをオンにしてIPアドレス(192.168.1.2)を指定します。その次にポート転送(開放)を行います。

メモ

アクセスについて
内部ネットワーク(192.168.2.0/24)からネットワーク(192.168.1.0/24)にはアクセス可能ですが、ネットワーク(192.168.1.0/24)からは内部ネットワーク(192.168.2.0/24)へはアクセスできません。

ネットワークの経路を確認(任意)

ネットワークの経路を確認するには「tracert」コマンドを使用します。「tracert」コマンドはコマンドプロンプトで実行します。

コマンドプロンプトは「Winキー+Rキー」を押すと「ファイル名を指定して実行」が表示されますので「cmd」を入力して「OK」ボタンを押すと表示されます。

「tracert」コマンドの使い方は「tracert www.google.com」などのようにtracertの後ろにドメインを指定します。

192.168.1.0/24側から実行

最初に192.168.1.1のONU/CTU(ルータ機能)へアクセスしていますね。

192.168.2.0/24側から実行

最初に192.168.2.1のルータへアクセスして、その後に192.168.1.1のONU/CTU(ルータ機能)へアクセスしている事がわかります。

その他に表示されているグローバルIPアドレスはWHOISサーバーです。

IPアドレス意味
133.160.127.0 ~ 133.160.127.255Whois(アジア・太平洋地域)
72.14.243.0 ~ 72.14.243.255Whois(北米地域)
204.0.0.0 ~ 209.255.255.255Whois(北米地域)
216.58.221.0 ~ 216.58.221.255Whois(北米地域)
216.58.220.228Whois(北米地域)

Wikipedeiaで補足 WHOIS

2重ルーターのメリット・デメリット

メリット

ルーターが2台あることによって内部ネットワークはセキュアになる。

デメリット

内部ネットワークの回線速度が落ちる。初心者には設定がやや難しい。

[回線速度の計測]

回数192.168.1.0/24192.168.2.0/24
1回目52.53Mbps32.00Mbps
2回目30.67Mbps19.53Mbps
3回目51.71Mbps29.76Mbps
4回目50.35Mbps34.07Mbps
5回目40.60Mbps37.74Mbps
6回目43.30Mbps31.96Mbps
7回目45.57Mbps34.57Mbps
平均44.96Mbps31.37Mbps

この結果では2重ルーター構造の内部ネットワーク(192.168.2.0/24)からインターネットへの回線速度は192.168.1.0/24のネットワークと比べると約30%の低下が見られました。

その他のセキュアな方法

別の方法でサーバーを公開する方法があります。

1つ目は光回線をもう1本追加してそちらの方でサーバーを公開する。但し、初期工事費が18800円と2本分の月額料金がかかります。

2つ目は1本の光回線をスイッチングハブで2つにわけてそれぞれにルーターを設置してPPPoE認証で別のプロバイダにアクセスする方法です。こちらの方法だと比較的料金が安くなると思います。

NTT東(西)はフレッツ契約をすると1回線で2セッションの接続先を設定できるようになっています。3つ以上のセッションは有料オプションとなります。詳細はNTT東NTT西をご覧ください。

3つ目はレンタルサーバーを借りてWebサーバーを公開する方法です。

以上となります。お疲れさまでした。





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公開日:2015年11月19日
記事NO:01590