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近代ヨーロッパ - [1789年 ~ 1992年]

イギリス革命から約100年遅れてフランス革命が起こる。
革命民族意識(ナショナリズム)が高揚してフランス兵士の士気が高まる。その勢いでナポレオンナポレオン戦争を始める。
フランス軍はロシア遠征(冬将軍)により60万人が壊滅状態。その影響で対仏大同盟の連合軍によりフランス首都(パリ)が陥落。
戦後体制はウィーン体制。ヨーロッパ諸国はフランス革命前の絶対王政に復活するが、フランス七月革命/二月革命で体制が崩壊。
19世紀半ばからロシア不凍港を求めて南下政策を進める。
プロイセン首相ビスマルク鉄血政策ドイツを統一。ヨーロッパ中央にドイツ帝国を築く。
帝国主義列強によるアジア/アフリカの植民地獲得競争が始まる。
宗教/民族問題を多く抱えるバルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれ、ここから第一次世界大戦が始まる。
イギリスオスマン帝国の攻略に三枚舌外交の政策をとる。
連合国に敗れたドイツヴェルサイユ条約で領土削減、軍備制限、天文学的賠償金を請求される。これが次の大戦の契機ともなる。
この大戦後からアメリカが世界の中心となる。ロシアでは大戦中のロシア革命で世界初の社会主義国家が誕生。
世界中で社会主義革命を起こす為の国際組織コミンテルンが結成される。中国共産党など各国で共産党が誕生する。
1929年から世界恐慌が始まる。
アメリカニューディール政策イギリスフランス植民地によるブロック経済で乗り切ろうとする。ドイツイタリア日本では経済危機が深刻化してファシズムが台頭。大恐慌による混乱を武力で解決しようとする。
1939年から第二次世界大戦が始まる。
ヒトラーはヨーロッパの新秩序を目論むが、ナポレオンと同様にロシアへの侵攻(独ソ戦)冬将軍補給線で惨敗する。その影響で連合国に敗れる。
ヤルタ会談から東西冷戦が始まる。
過熱する核開発、実験で世界は核戦争手前まで緊張が高まる。
次第にソビエト連邦社会主義経済(計画経済)が停滞。ゴルバチョフペレストロイカ(グラスノスチなどの政治改革)を行う。それが契機東欧革命が発生して東ヨーロッパ諸国が続々と民主化する。
そして、マルタ会談東西冷戦は終結する。
 
 
1789年5月
~ 1799年11月
フランスは財政危機(宮廷浪費、アメリカ独立戦争の出費など)で聖職者貴族への課税をする為に175年ぶりに三部会を招集する。
議決方法で対立する。第三身分の平民などは国民議会を結成して憲法を制定するまで解散しないことを誓う。(球戯場の誓い)
国王(ルイ16世)はヴェルサイユに軍隊を集結させて圧力をかけるが1789年7月14日 民衆によるはバスティーユ襲撃が発生する。
1789年8月 国民議会人権宣言を発表する。10月には「パンをよこせ!」のヴェルサイユ行進ルイ16世人権宣言を認める。
立憲君主制1791年憲法が制定される。これに対してオーストリアプロイセンピルニッツ宣言ルイ16世の復権を求める。フランスはその2国に宣戦布告をする。
1792年8月の8月10日事件ルイ16世マリー・アントワネット幽閉することにより王権が停止する。
1792年9月 第一共和政(国民公会による政治)が宣言される。翌年、ルイ16世マリー・アントワネットを処刑する。
1793年 ヨーロッパ諸国はフランス共和政がヨーロッパ中に広がるのを恐れて第一次対仏大同盟を締結する。
1795年11月 5人の総裁からなる総裁政府が誕生する。
1799年11月 ブリュメールのクーデターナポレオン総裁政府を倒して政権を掌握する。
ナポレオン政権の誕生によりフランス革命は終結する。
1793年
1796-1797年
1798-1801年
フランスイギリスのアジア貿易の拠点であるエジプトを攻撃する。この遠征中にロゼッタ・ストーンを発見する。
フランス本国イギリスオーストリアに攻撃されてナポレオンが帰還すると、エジプトではフランス軍が降伏する。
1798-1801年
第二次対仏大同盟 - フランスの勢力拡大を阻止する同盟
1799年11月
19世紀 ~
19世紀 ~
オスマン帝国は「瀕死の病人」(領土は広いが弱小)となる
1799-1800年
1801年
1801年
1801年
1802年
1803年
1804年
ナポレオン法典 - ヨーロッパ諸国の民法の基礎となる
1804年
1804年
イギリス蒸気機関車が誕生する
1805年
1805年
1805年
フランス vs ロシア/オーストリアの戦い(フランスの圧勝)
1806年
ライン同盟 - フランスドイツ諸侯同盟(神聖ローマ帝国解体)
1806年
イエナの戦い - フランス vs プロイセン(フランスの圧勝)
1806年
大陸封鎖令 - イギリスに対する経済封鎖命令
1807-1808年
1807-1808年
フィヒテナショナリズム演説「ドイツ国民に告ぐ」
1808年 ~
半島戦争 - フランス vs スペイン(スペインの勝利)
1811-1817年
ラッダイト運動 - 産業革命の影響で機械を破壊する運動
1812年
ロシア遠征 - フランス vs ロシア(冬将軍によりフランス惨敗)
1812年
1812-1815年
米英戦争 - 第二の独立戦争(アメリカの勝利)
1813年
1813–1907年
1814年
対仏大同盟の連合軍によりフランスパリが陥落。ナポレオン皇帝を退位。イタリア半島の西にあるエルバ島流刑となる
1814年
1814-1815年
ヨーロッパの国際秩序と領土体制(ドイツ連邦神聖同盟四国同盟)。これによりフランス革命前の「絶対王政」が復活した。
この会議によりスイスは永世中立国と認められる。
1815年6月にウィーン議定書が調印されウィーン体制が始まる。
19世紀初頭~
1815–1871年
1815年3月
百日天下 - ナポレオンエルバ島を脱出し再び皇帝となる
1815年6月
フランス vs イギリス連合軍の戦い。連合軍が勝利してナポレオンはアフリカ南西にあるセントヘレナ島流刑される。
19世紀前半~
1821-1832年
1824年
1827年
1830年7月
1831年
ベルギーオランダから独立する
1833年
1834年
ドイツ関税同盟 - ドイツ周辺の関税同盟(経済的に国内統一)
1837年
1840-1842年
第一次アヘン戦争 - イギリス vs 中国(イギリスの勝利)
1848年2月
プロレタリアート主体の革命第二共和政を宣言。ルイ・ナポレオン(甥)が大統領となる。1852年には皇帝となる。
<フランスの政治体制の流れ>
1848年
1848年革命(諸国民の春)フランス革命の影響
ヨーロッパ各地で発生した革命ウィーン体制が崩壊。
1848年
マルクスエンゲルスが「共産党宣言」を出版する
1851年
19世紀中 ~
ロシア不凍港を目指して南下政策を進める
1853-1856年
1856-1860年
第二次アヘン戦争 - イギリス vs 中国(イギリスの勝利)
1857年
1857年恐慌 - 世界規模の経済危機
1858年
インド香料コショウ宝石綿花など宝の山。
1861年
1860年代 ~
1862年
1863年
ロンドン地下鉄が完成する
1864年
デンマーク戦争 - プロイセン vs デンマーク(プロイセンの勝利)
1865-1900年
1866年
普墺戦争 - プロイセン vs オーストリア(プロイセンの勝利)
1867年
カナダイギリスから独立する
1867年
北ドイツ連邦(22州)が成立する
1867年
マルクスが「資本論」を出版する
1869年
スエズ運河が開通する(地中海紅海の航路)
1870年
ガソリン自動車が発明される
1870年
ビスマルクによる意図的な電報編集で普仏戦争
1870-1871年
プロイセン vs フランス(プロイセン勝利)。賠償金は50億フラン。
1871年
1871年
プロレタリアート独裁による自治政府宣言。約2ヶ月で鎮圧。
1873-1890年
ビスマルク外交 - ビスマルクによるフランス孤立化の外交政策
1873年
1873年
大不況 - 世界的な構造不況
1875年
1877-1878年
露土戦争 - ロシア vs オスマン帝国(ロシアの勝利)
1878年
ベルリン会議 - バルカン半島の独立国に関する国際会議
1881年
1882年
イギリスエジプト保護国とする(スエズ運河/アジア貿易拠点)
1882年
19世紀後半 ~
帝国主義列強によるアジア、アフリカの植民地獲得競争。
1884-1885年
ベルリン会議 - アフリカ分割に関する国際会議
1887年
1888年
ブラジル奴隷制が廃止される(世界で一番遅い)
1889年
1891年
シベリア鉄道が着工する(1916年完成)
1894年
ドレフュス事件 - フランスでのユダヤ人スパイ冤罪事件
1895年
1897年 ~
シオニズム - ユダヤ人による故郷再建・復興運動
1898年
アフリカ植民地化政策イギリスはアフリカ縦断、フランスは横断でお互いにファショダで遭遇した事件。フランス側が譲歩する。
1898年
アメリカによるスペイン植民地争奪戦争。
敗北したスペインキューバの独立承認。フィリピンプエルトリコグアムアメリカに割譲する。
1899-1902年
イギリスによるダイヤモンド金鉱の争奪戦争
1899年
レーニンが「ロシアにおける資本主義の発達」を出版
20世紀~
[イギリスからの独立]
[フランスからの独立]
[アメリカからの独立]
[オランダからの独立]
1901年 ~
ダイナマイト発明者ノーベルによるノーベル賞が始まる
1902年
1903年
ライト兄弟が有人動力飛行に成功する
1904年
日露戦争 - 日本 vs ロシア(日本の勝利)
1904年
1905年1月29日
1905年1月9日 血の日曜日事件契機に複数の革命団体による反政府運動や暴動。この頃にソビエト(評議会)が誕生。
十月詔書(言論の自由/普通選挙など)により一時的に解決する。
1908年
1908年
オーストリアが併合する。オーストリアドイツゲルマン民族ロシアスラブ民族。民族の対立が始まる。
1912年
1912年
ロシア主導によりバルカン半島の諸国家(ギリシャブルガリアセルビアモンテネグロ)の同盟
1912-1913年
バルカン同盟 vs オスマン帝国(バルカン同盟の勝利)
1914年6月
1914-1918年
オーストリアセルビア宣戦布告。世界大戦が始まる。
新兵器としては毒ガス機関銃火炎放射器戦車潜水艦飛行機などが使用された。犠牲者は約1000万人となる。
ドイツルシタニア号事件無制限潜水艦作戦契機孤立主義アメリカ連合軍に参戦する。これにより連合国が勝利する。
1915年~
イギリス中東オスマン帝国を攻略する為に「フサイン=マクマホン協定」でアラブ人国家独立支援。「サイクス・ピコ協定」でイギリスフランスロシアで中東分割協定。「バルフォア宣言」でパレスチナユダヤ人によるユダヤ国家を認める。
このイギリスの外交により中東紛争地域となる。
1917年
レーニンが「帝国主義論」を出版する
1917年3月
ロシアは食糧不足による暴動でロシア帝国が崩壊する。貴族資本家官僚らによるロシア臨時政府が成立する。
1917年11月
1918年
1918-1922年
連合国ロシアソビエト政権に反対する勢力を支援する
1918年
1919年
1919-1943年
ソ連は世界中で社会主義革命を起こす為の国際組織を結成。
1919年1月
ドイツ労働者党が設立する
1919年1月
連合国による第一次世界大戦の講和会議と国際連盟に関する会議。
1919年6月
第一次世界大戦の講和条約。
1.ドイツ植民地・国外利権の放棄。膠州湾租借地日本が継承。
2.ドイツ南洋諸島日本に譲渡する。
3.ドイツ連合国賠償金1320億金マルクを支払う。
その他に東ヨーロッパ諸国(ポーランドチェコスロバキアバルト三国ユーゴスラビアなど)の独立。
賠償金は2020年に完済予定。(1マルク=金0.358g)
ヴェルサイユ宮殿の鏡の間で調印
1920年
国際連盟(League of Nations)が発足する
常任理事国イギリスフランス日本イタリアの4カ国。アメリカは議会の承認が降りず不参加となる。
1920年
1921年
1922年
1922年
1923年
ドイツハイパーインフレとなる(パン1個が1兆マルク)
1924年
1924年
ドーズ案 - ドイツの賠償方式の緩和
1925年
イタリアムッソリーニが独裁宣言説
1925年
ロカルノ条約 - ヨーロッパ7国の安全保障条約
1927年
リンドバーグ大西洋単独無着陸飛行に成功する
1928年
パリ不戦条約 - 国際紛争解決の為の戦争を否定
1929年
ヤング案 - ドイツ賠償金を358億金マルクとする
1929年
暗黒の木曜日(1929年10月24日)にアメリカ株価が大暴落する。5日後の悲劇の火曜日(10月29日)に株式市場の崩壊。
取り付け騒ぎ→銀行倒産が相次ぐ→企業倒産→失業者増加→世界へ連鎖する。但し、ソ連社会主義なので失業者は0人。
1930年
ロンドン海軍軍縮会議 - 五大国による軍縮会議
1932年
ローザンヌ会議 - ドイツ賠償金を30億金マルクとする
1930年代
ドイツへの宥和政策が始まる。
1933年3月
ヒトラーナチス総統となり独裁政権が始まる。
第一次世界大戦賠償金及び世界恐慌による失業問題に公共事業再軍備(雇用の創出)などで600万人の失業者を35万人に減少させた。その他にユダヤ教(人)への迫害が本格的となる(ナショナリズムによるホロコースト)
1933年3月
日本国際連盟から脱退する
1933年10月
ドイツ国際連盟から脱退する
1936年
1936年
1937年
1938年
オーストリア併合 - ドイツによるオーストリアの併合
1938年
1938年
ドイツによりチェコスロバキアが解体する
1939年4月
イタリアによるアルバニア侵攻(イタリアの勝利)
1939年8月
敵対していたドイツソ連による不可侵条約。
ドイツ vs ソ連」を期待していたイギリス宥和政策の失敗。
1939-1945年
1939年9月 ドイツによるポーランド侵攻から始まる。
枢軸国(ドイツイタリア日本など)と連合国(イギリスフランスアメリカソ連中国など)の世界各地での戦い。
イタリアドイツが降伏後、日本原爆が投下されて戦争終結。
新兵器や虐殺などの影響により犠牲者は約4000~5000万人位。
1939年9月
イタリアによるエジプト侵攻(イタリアの敗北)
1939年11月
ソ連によるフィンランド侵攻(ソ連の勝利)
1940年
ソ連によるルーマニアバルト三国侵攻(ソ連の勝利)
1940年4月
1940年5月
ドイツによるオランダ、ベルギー侵攻(ドイツの勝利)
1940年5月
ドイツによるフランス侵攻(ドイツの勝利)
1940年5月
1940年6月
1940年8月 ~
1940年9月
1941年4月
ドイツによるユーゴスラビアギリシャ侵攻(ドイツの勝利)
1941-1945年
イギリスを駆逐する前にソ連侵攻したヒトラーの失策。
スターリングラード攻防戦から連合軍の反攻が始まる。
1941年8月
1941年12月8日
1941年12月10日
1941年12月
アメリカ連合国側に参戦する
1942年1月
連合国共同宣言 - 連合国による共同宣言
1942年6月
日本 vs アメリカ。この海戦からアメリカの反攻が始まる。
1943年
1943年9月
1944年
1944年6月
1944年7月
1945年2月
ヤルタ会談 - 連合国による戦後体制、国際連合の首脳会談
1945年5月
1945年8月
ドイツアメリカイギリスフランスソ連で4分割される。
1945年8月
1945年10月
国際連合(United Nations)が発足する
1945-1989年
東西冷戦(アメリカ陣営:西側 vs ソビエト陣営:東側)。
ヤルタ会談からはじまりマルタ会談東西冷戦は終結した。
2.西側(経済):マーシャル・プラン
3.西側(軍事):北大西洋条約機構(NATO)
4.西側(陣営):西ヨーロッパ、西ドイツ、日本、韓国、台湾、カナダ、南米諸国など
1.東側(政治):コミンフォルム
2.東側(経済):COMECON(コメコン)
4.東側(陣営):東ヨーロッパ、東ドイツ、中国、北朝鮮、キューバ、ベトナム、ラオス、カンボジア、モンゴルなど
[中立] - 第三世界
1.中立(陣営):インド・アフリカなどの発展途上国など
1945-1989年
各国による核実験が盛んになる
1947年
1948年
アパルトヘイト - 南アフリカでの人種隔離政策
1948年
国際連合によりイスラエルが建国する
1948年 ~
中東戦争 - イスラエルと周辺国の戦争
1949年
ドイツ民主共和国(東ドイツ) / ドイツ連邦共和国(西ドイツ)が成立
1952年
欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)が設立する
1955年
1955年
1956年
欧州経済共同体(EEC)が設立する
1956年
欧州原子力共同体(EAEC)が設立する
1957年
世界初の人工衛星(スプートニク1号)の打ち上げ成功(ソ連)
1961年
ドイツベルリンの壁が建設される
1961年 ~
第1回 非同盟諸国首脳会議が開催
1962年
1963年
部分的核実験禁止条約 - 部分的に核兵器実験を禁止する条約
1963年
アフリカ統一機構が発足する
1964年
東京オリンピックが開催される
1967年
欧州諸共同体(EC)が設立する
1967年
東南アジア諸国連合(ASEAN)が設立する
1968年
1969年
アメリカアポロ11号が月面着陸
1970年
連合国(国際連合)の5大国(常任理事国)であるアメリカロシアイギリスフランス中国以外の核兵器保有を禁止する。
1971年
1981年
女子差別撤廃条約 - 女子差別の撤廃を定めた国際条約
1985年
ゴルバチョフソビエト連邦の最高指導者となる
1986年
1980年後半 ~
1986年
オーストラリアイギリスから独立する
1989年
東欧革命(1989年革命) - 東ヨーロッパ諸国が民主化
1989年11月
1989年12月
マルタ会談 - アメリカソ連による首脳会談(東西冷戦の終結)
1990年
1991-2001年
ユーゴスラビア紛争 - バルカン半島における独立戦争及び紛争
1991年
湾岸戦争 - 国際連合 vs イラク(国際連合の勝利)
1991年3月
1991年8月
ソ連8月クーデター - 改革派によるクーデターの失敗
1991年12月
ロシア連邦が成立する

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