お尋ねしたいことがあります。皆さんはどのように考えていらっしゃる
のでしょう。私はDelphi7からこのようなRADツールを使い始め、現在に
いたっています(たいしてスキルはあがっていませんが)確かにRADな環境は
メリットが大きく、ほとんどユニットを変更することなくバージョンアップ
してこれてきたのはとてもよかったと考えています。その後→BDS2006とし
さらに2013年にRAD XE5としました。今回のアップグレードに関してはOS X
やモバイルデバイスへの対応ができると考え、期待は大きく、「これからは
VCLでなくFMXで組んでいこう」と考えていました。ところが困ったことが
多くRADな環境が一変して非RADな環境になってしまいました。
色々あるのですが例えば
FMXで作るとなると私が手軽に使えるグリッドはStringGridしかなくDBGridはなく
なっています。まあこれに関してはLivebindingがあるので「StringなGridを
DBなGridとして使う」ことによって何らかの手を講じることができるでしょうが
そのStringGridをみるとイベントにDrawCellがありません。これでは今までこれを
使って実装していた「セルの書式設定」が使えなくなってしまいます。昔の実装が
使えないのはとても非RADであり、ここ数日作業が停滞したままです。
といったように「モバイル対応などの可能性が広がっているのに作業・実装レベル
では後退している」のではないですか?皆さんはこれらをどう対処されていらっしゃる
のでしょうか?簡単に言うと「今ま作ったアプリケーションがアップグレードによって
動かなくなったらどう対処するか。コードレベルで対処できるのなら(困ったことだけど)
いいけれども対処不能だったらどうするのか」ということです。とても速いバージョンアップ
(もうXE8)に辟易するとともにXE8のStringGridにはXE5にはないイベントで利用価値のありそう
なDrawColumnChangeなんとかというイベントが実装されていたりとかなんだかわけのわからない
ことだらけです。
RADの意味を勘違いされてませんか?
確かにVCLとFMXはその基本的な考え方からお作法までかなり違うものです。ですから両方使えるようになっていますし、
その選択は使用者に任されています。今まで通りのVCLか(私はこっちです)、新しい動作環境を求めてFMXか。
きちんとメリット、デメリットを見極めて好きなほうを使えばいいんじゃないですかね。
新しくて違うものは、当然今まで通りのままでうまくはいきませんし、そこに学習コストも新しい理解も必要になります。
昔の実装をそのまま使いたければVCLでいいじゃないですか。私はそうしています。FMXはまだまだ発展途上で
VCLのように実用上の完成度が不足していますし。
ちなみにFMXにDBなんとかというコンポーネントがないのはお察しの通りLiveBindingsを使うことが前提にあるからです。
これはと思いRADを調べてみましたが確かに私は間違っていますね。「ソースを書かなくても自動的に実装してくれる。」
や「個々のソフトウェアに必要な固有の機能を担うソースだけを書けばすむ。」これらによって結果的に開発が容易になる
ということなんですね。それとFMXを「過渡的・発展途上の技術」という捉え方をしていなかったので、「これではあまりに
不完全ではないか。なぜリリースを?」と考えたわけです。設計を変更してVCLでやろうと思っています。それと平行して
FMX版を進めていこうと思っています。「できること・できないこと」を見極めることも必要だと考えるのです。
しかしまったくの新機能はともかく少なくともFMX.Gridsのファイルを無償提供してFMXの完成度を上げるなんてことはないのでしょうか
(あまりにもバージョンアップが早くて...)
『あまりに不完全』には同意せざるを得ません。ですが、それは日本人的な感覚なのかもしれません。
まず出して、それから直していく(つもりだったけど目新しい機能のほうが受けがいいのでそっちばっかりやる)、
というように見えなくもありません。いや実際今までVCLだったものを置き換えるには不足しているものが
多すぎですよね(やり方が違う、という部分は置いといても)。でも新規にMac/モバイル向ということであれば
まぁそれなりにいけるのかも。
ただ一ついえるのは、ここに意見を書いてもどこにも届かない、ということです。QPなりサポートなり、
日本のユーザが思っていること、怒っていることがエンバカデロの本社に届くように工夫をしないと
なにも変わりません。
「貧すれば鈍す」ではないですが(いや実際貧してますが)昔、「バグ取った
て有償とはどういうこった!」ともめたことがあります。やはり完全でないものが
リリースされることには抵抗があります。予算も潤沢ではないですからどうしても
その中で最大効果を得ようとするには完成度の高いものを求めてしまいます。
余談ですがN88Basicはよくできていたと思います。まあテキストベースの時代の話ですから
技術的なハードルは高くなかったでしょうけども、ある意味みなあれを「信じ」
あれでできないものはできない。できるものはできるという考えの下にやってましたね。
学習言語としてもよかったと思います。いまや不毛な話かもしれません。では今から
グリッドの書式設定やります。ほとんど変更なしですから早くできると思います。
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