カスタムコントロール：独自イベントを作成するには？ (ID：21590)

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>イベントを定義するにはどうしたものでしょうか

まず、メッセージは関係なく、カスタムコントロールも関係ありません。
これは、ただの言語機構で、関数呼び出しに過ぎないと思っていただければ
理解しやすいのではないかと思います。

Delphiは、クラス宣言で

TClassA = class
  private
    FValueA: string;
    FB: string;
    function GetA: string;                   //注目
    procedure SetA( Value: string);          //注目
  public
    property A: string read GetA write SetA; //注目
    property B: string read FB write FB;
  end;
のようにすると

var
  ClassA: TClassA;
begin
    ClassA:= TClassA.Create;
    ClassA.A:='TEST';  // ...(1)
    Writeln( ClassA.A) // ...(2)
    ClassA.B:='TEST';  // ...(3)
    Writeln( ClassA.B);// ...(4)
    ClassA.Free;
end;

(1)で SetA が呼び出され
(2)で GetA が呼び出される
という機能があります。

また、read,writeで指定されたものが変数なら
その変数に代入したり参照したりできるようになります。

(3)で FBに代入
(4)で FBを参照

なので 「手続き SetA」で、「手続き Test」を
呼び出すようにプログラムを書いておけば 
ClassA.Aに値を設定した時「手続き Test」も呼び出されます。

TClassA = class
  private
    FValueA: string;
    function GetA: string;
    function SetA( Value: string);
    procedure Test( Sender: TObject);          //追加
  public
    property A: string read GetA write SetA;
  end;

function TClassA.SetA( Value: string);         //※1
begin
    if FValueA<>Value then
    begin
       FValueA:=ValueA;
       Test(Self); 
    end;
end;

このままでは、容易にはクラスの外から Test()の内部で
実行させるコードを変更することができないので、
Test を外部クラスから任意のコードが実行できるように
Testを 空のオブジェクトにします。
それが、イベントと呼ばれていますが、実は、ただの関数の抜け殻です。

TClassA = class
  private
    FValueA: string;
    FOnTest: TNotifyEvent;                    //追加
    function GetA: string;
    function SetA( Value: string);
    // procedure Test( Sender: TObject);     //削除
  public
    property A: string read GetA write SetA;
    property Test: TNotifyEvent read FOnTest write FOnTest; //追加  
  end;

また、TNotifyEventの宣言は
  TNotifyEvent = procedure( Sender:TObject) of object
となっています。
ので、これと引数があっていれば
Testの実体として与えることができるようになります。

procedure Form1.FormCreate(Sender: TObject);
begin
    ClassA:= TClassA.Create;
    ClassA.Test:= ClassATest;                       //注目
end;
procedure Form1.Button1Click(Sender:TObject);
begin
    ClassA.A:='プロパティの値を変更します';
end;
procedure Form1.ClassATest( Sender: TObject);      //注目
begin
    MessageDlg('Testが実行されました',mtInformation,[mbOK],0);
end;

TNotifyEventなどと名前がついておりますが。

TProcedureObject = procedure of object;
に (Sender: TObject)という引数が加わっただけのオブジェクトのメソッドの型
に過ぎません。

最後に保護のために

※1 を以下のようにします。
function TClassA.SetA( Value: string);
begin
    if FValueA<>Value then
    begin
       FValueA:=ValueA;
       if Assigned( FOnTest) then FOnTest(Self); //これ
    end;
end;

これで FOnTest=nil の時は実行しないようにできます。

蛇足ですが、一般的に
  TClassA = class
  public
     Test: TNotifyEvent;
  end;
とは、書かないほうが良いようです。
  TClassA = class
  private
    FOnTest: TNotifyEvent;
  public
    property Test: TNotifyEvent read FOnTest write FOnTest; //追加  
  end;
スレッドとか、マルチタスクOSのメッセージプロシージャとか
そういう事との絡みだと思いますが・・・
なぜなのかは、その道のプロに聞いたほうが良いでしょう。

←解決時は質問者本人がここをチェックしてください。

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