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Delphiの開発環境を丸ごとコピーした無料のLazarusを使用してみる。[Lazarusの使い方]

Lazarusは「クロスプラットフォーム」でDelphiと同じRAD(高速アプリケーション開発環境)による開発がObject Pascalで行えます。

次を見ていただくと分かると思いますが、Delphiそのものです。

Object Pascalですので、Delphiのプロジェクトも使用可能です。

※Lazarusはラザルス、ラザラス、ラザロなどと読みます。

ダウンロード

http://www.lazarus-ide.org/

日本語化

メニューの[Toos][options...]を選択します。

次にEnvironmentの下にある[General]の「Language」を「Japanese[ja]」に変更してOKボタンを押します。

IDEを閉じて、再度、起動すると日本語になっています。

UTF8に対応

WikipediaにはUTF-8の問題がなんたら記載されていますが、Wikipediaの情報はLazarus 0.9.22。現在はLazarus1.8.2です。

日本語のテキストファイル(UTF8)を読み込んでStringReplaceによる文字列置換を試した所、正常に動作しています。

Delphiプロジェクトの利用

メニューの[ツール][DelphiプロジェクトをLazarusプロジェクトに変換]でファイルを指定するだけです。

Win32APIを使用している場合はUsesにWindowsを追加します。また、overrideなどで存在しないメソッドがある場合は元のソースコードを書き換えてください。

メリット

コンパイルしたEXEファイルはランタイム不要。
それなりに高速に起動/実行。

デメリット

LazarusでコンパイルされたEXEファイルのサイズが20MBぐらいあります。でも、今時は気にならないレベルだと思います。

ライセンス

LazarusのIDEはGPLライセンス。ライブラリは「作成したプログラム」に静的リンクされるが、modifiedLGPL(Google翻訳)というライセンス。

開発したアプリのソースコードの公開義務はなく、実行ファイルだけの提供だけで良いそうです。(商用可能)

詳しくは黄昏フリーランスの日記さんのサイトをご覧下さい。

公式リンク

http://wiki.lazarus.freepascal.org/Main_Page/ja
http://wiki.freepascal.org/Lazarus_Documentation/ja

最後に

Delphi10にはDelphi Starter Editionという無償版があります。

残念な事に「開発したアプリケーションに関連する収益が、1,000 USドルを越えない」と条件付です。

ですので、シェアウェアは作れません。アプリに関連するWebサイトにバナー広告を貼るだけでもアウトです。事業を展開している場合は「事務用/作業用アプリ」も作成できません。

Visual Studio Community(Proと同等)は「学生、個人または中小企業の場合はPC台数250台未満かつ年商1億円未満ならば無償」という条件です。





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公開日:2018年03月21日
記事NO:02635